LOGIN玲奈がいる部屋のドアが開かれる。
玲奈はびくりと肩を震わせた。 これからの行為に、恐怖して呼吸が一瞬止まる。 呼吸のリズムが崩れたまま、喉の奥がひゅう、と鳴った。入ってきたのは一人のルリにアニムスと呼ばれた全裸の男だった。
身長175センチメートルほどだろうか、玲奈よりも背が高い。 そして人間とは思えない程、整った顔立ちをしている。 だが、表情がなく、玲奈は余計に怖かった。 玲奈はそれを直視できず、すぐに視線を逸らした。 それでも視界の端に、裸の輪郭と、股間が映る。恐怖が先に来て、全身が硬直した。
足先が冷たい。 指先もうまく動かない。ベッドの上でそのアニムスから逃げようと後ずさりをする。
だが、それもすぐに終わる。◇◇◇
カチ、と小さなクリック音が聞こえた。
ルリが端末を操作したのだ。 玲奈は反射的にそちらを見ると、ベッドのフレーム、枕元のインテリア、頭上のスプリンクラーのようなもの、それらにすべて、赤いランプが灯っている。――視線を感じていたのは、カメラ……。
玲奈は、ようやく現実を理解する。
ルリの言葉に嘘はなかったと。診察ではない。
ただの性行為でもない。 知らない誰かとの行為を撮られ、知らない誰かに見られている。――わたしの処女に、値段がつけられる……。
その理解が、遅れて玲奈の胸を締め上げた。
「…………っ」 玲奈は悲鳴を上げようとしたが、声にならない。 ルリは画面を見たまま言った。 「始めていいわ」 玲奈の人間としての尊厳が叩き壊される――。◇◇◇
アニムスが近づいてくる。
玲奈は後ずさろうとした。 だが、ベッドの上では逃げ場がない。 アニムスが自分の手にべっとりと涎を付ける。その無表情が玲奈をより恐怖に落す。
アニムスが陰茎を扱くように涎を付けた。「…………っ!」
そして玲奈はアニムスに近づかれる。
体温を感じ、生理的な嫌悪感、恐怖感から玲奈はビクっと身体を震わせる。 シーツを握りしめ、涙が頬を伝う。 逃げ出したいのに力が出ない。 「い……、いや……」 アニムスが玲奈の乳房を触り、乳首を軽くつまむ。 もう片方の手で秘部を優しく触れる。 好きでもない人間の指先が自分の大事なところに触れる。 恐怖で心が冷える。 「もう少し、気持ちよくなりなさい。でないと、Pエネルギーの値段――「んん――――ッ」
玲奈の唇がアニムスに塞がれた。 舌が絡めとられ、粘着性の音を響かせる。 「んんんんッ――――ッ」 アニムスは気を良くしたのか、膣口に指を入れる。 唾液で滑りが良くなっていて、膣が押し広げられる。 クッと指先を曲げ、陰部の反対側を刺激された。声も出せないほどの絶望感。
それらが玲奈を支配する。
アニムスがゆっくりと顔を玲奈から離すと、互いの唾液で糸が引く。呼吸が浅くなり、歯がガチガチとかみ合わなくなる。
「いや……、やめて……お願い……」 ようやく出た声は、自分でも情けないほど小さかった。アニムスは止まらない。
玲奈の身体をベッドに押し倒し、正常位となる。 M字で足を広げられ、股間のすべてを見られる。 鼠径部から汗が垂れた。 目の前の知らない――逃げられない。
――わたしは壊される。ここでは自分の言葉に、何の力もないのだと。
◇◇◇
レイプされるその瞬間、玲奈は眼を瞑った。
陰茎で膣を押し広げられ、処女膜が限界まで広げられる。 しかし、アニムスは一度そこで動きを止める。 「や、やめて……。抜いて……。お願い――」陰茎が引き抜かれる感覚があり、玲奈は涙を流す。
わかってくれた、と。 その瞬間――。 「んあ゛あ゛あ゛あ゛ッ――――――――ッ!」 みちりッ、と玲奈の体内にアニムスの陰茎が再び侵入し、今度は子宮口にあたった。 処女膜が裂け、わずかな血液が陰茎に付着する。 膣の襞は理性ではなく本能に従って、アニムスの陰茎にひたひたと形を変える。 「んあッ! あ゛ッ! いッ! い゛やッ!」 何かに縋らなければ、玲奈は壊れる。 玲奈が縋ったのはシーツだった。 白い布だけが、いま自分の味方みたいだった。 アニムスが腰を前後に振れば、自然と喘ぎ声が出てしまう。――痛い。
――苦しい。 ――お願い、やめて……。「初めては痛かったわね。でもすぐに慣れるわ。慣れれば……Pエネルギーの生産量も上がる。いいことづくめよ」
ルリが玲奈の方を見ず、ノート型の端末をカタカタと打つ音が響く。シーツが擦れ、ベッドの軋む音が残った。
玲奈の視界の外れで数値が動いた。涙をこぼして、目の前が滲んで見えない。
嫌だと何度思っても、どうにもならない。 身体は悲鳴のように震えた。 だが、身体はアニムスの陰茎の刺激に慣れていく。 痛みが引いていき、愛液が分泌する。 ぬちゅ、ぬちゅっと湿った音が響く。 下腹部が熱を孕む。 部屋のモニターに映るのは、自分のエネルギーの生産量か。 ――レイプされて気持ちよくなんかないッ……!ルリの声がした。
「この映像は市場も見ているわ。高値が付くように、気持ちよくしっかり腰を振りなさい」パアンッと。
その言葉で、玲奈の中の何かが決定的に壊れた。――わたしは……商品……。
喘ぎ声が自分ではない、誰かが発しているように思えた。
自分ではない誰かが、男と性行為をしているように思えた。 だが目を閉じても消えない。それは変えられない、自分だったのだから。
アニムスのピストンが激しくなり、恐怖感から脳の処理が落ちていく。
自分が何を叫んでいるのか、喘いでいるのか。 気持ちいいのか、怖いのか。 涙が零れ、汗が飛び散る。 玲奈はアニムスの陰茎が一番奥にあたった瞬間――、生温かく白いものを放出されたことを理解した。 ――汚されて、壊される。 ――この世界で、値段を付けられて。ルリはアニムスが現れてから、玲奈を見なかった。
見ていたのは手元のノート型端末だけ。 玲奈は『商品』となったことを理解した――。◇◇◇
取引所。
男たちがモニターを見ている。 そこに映っているのは、玲奈だった。 「「アニムスの射精でどこまで純度が落ちるかだな。そろそろだろう?」
数字が50まであったのが、32と変化した。
「ああ、純度は結構落ちた」 「まだ新人だからな。セックスに慣れていない。あとは拒否反応が出たか?」画面の向こうの玲奈は、すでに人間ではなかった。
数字に置き換えられ、価値を測られている。
彼らにとって大事なのは、玲奈の感情ではない。隷嬢が生み出すPエネルギーの生産量と純度だけだ。
◇◇◇
アニムスが消えて静かになった。
終わったのだと、玲奈は遅れて理解した。 呼吸が荒い。 全身が重い。 下腹部は自分ではないものが入っている。 精液と愛液、そして血のミックスジュースができているのだろう。――掻き出したい。
現実感がなく身体は、自分のものではないみたいだった。
シーツを見れば、自分が汚されたと現実を突きつけられた。途中から記憶がなくなっていた。
それは脳が拒絶したのか、あるいは行為で身体が快楽に堕ちたのか。 もう玲奈には判断がつかない。玲奈とは反対にルリは端末を見ながら、淡々とメモを取っていた。
「Cランクからのエネルギー生産は2org。純度は40から45%」 玲奈の喉が震え声が出ない。 ルリは続ける。 「処女ということを差し引いても、快感指数は高くなる傾向にあるわね。アニムスの射精で純度が減少する量も多い」 ルリは端末のデータを見て、少しだけ考えるように視線を細めた。 「悪くないわ。そうね。新人隷価の始値は15から18くらいだけれど……これは20◇◇◇
ルリの呟きを聞いて、玲奈は天井を見上げた。
――白い。
何も変わらないはずの天井が、さっきまでと違って見える。
玲奈は涙をこぼす。 意味が分からないまま、それでもはっきりと分かった。 自分には値段がついたのだ。――商品として。
ティッカーコード:RENA-09 隷嬢ランク:1 快楽指数:??? Pエネルギー生産量:2org 属性:処女(本日喪失済み) 隷価始値予想:20JWL/org第五週四日目――快楽市場。前場。 チッカーが光を灯し、文字と数字を映す。 その中で、ある銘柄の数値が目まぐるしく変動していた――。 それは所謂、小口のトレーダーが売り買いする、新人銘柄だった。 ティッカーコード:RENA-09 隷嬢ランク:2 属性:処女(本日喪失済み) 快楽指数:0.8から1.5 Pエネルギー生産量:30org 隷価始値:20JWL/org それを見たトレーダーたちは、困惑しながら周囲と言葉を交わす。 情報戦でもあり、感想を言い合うものでもある。「……小口で、Pエネルギーの最低水準500orgを満たしていないよな?」「新人だし、そこは仕方のないことだろう?」「……処女プレミアムありとはいえ、新人銘柄……。Bランク相手にして、Pエネルギーの生産量自体が少ないのは分かる」 そこまでは理解が及ぶ範囲だった。「隷価始値20JWL/org。取引休止のペナルティもあるし、隷価が下落する。それは銘柄も予想していただろう」「ああ。だからこそアニムス指名権を使って、Bランクを指名したんだからな」 トレーダーの一人が、知らずに顎へ伝う汗をシャツで拭った。 熱いわけでもなく、ただ、銘柄の判断の狂気に当てられて――。「アニムスのランクが上がれば、疑似妊娠確率も上がる。普通の銘柄はそんな博打は打てない」「取引休止が連続すればペナルティも累積するし、俺らはそんな銘柄を見放す」 隷価が落ちるところまで落ちれば、エネルギープラント企業の不良債権となる。 そうなると事故銘柄と扱われ、格安で他のエネルギープラントに売られるかもしれない。 結果は見るまでもない。 快楽市場は、トレーダーの言葉通りRENA-09の隷価を急落させた。 前場で、一気に16.2JWL/orgまで下がったのだ。 だが、彼
第五週四日目――快楽市場にて。 開場を示す五回の鐘が亡都に鳴り響くほんの少し前。 小口のトレーダーたちは、ノート型、スマートフォン型の端末を操作して、取引記録を確認していた。 自分たちの玩具であるRENA-09の取引再開を心待ちにしていた。 取引休止によるペナルティは隷価-20%だ。 それを手ごろ感が出たと思うか、さらに売りが進むか、それは銘柄次第である。 ティッカーコード:RENA-09 隷嬢ランク:2 属性:処女 隷価始値:20JWL/org 快楽市場が開場する前、注文を確定しようと空売り勢が一斉に仕掛けた。「予定通りだ」「ショート積めるだけ積め」「新人銘柄はここで崩れる」「新人銘柄は崩れてからが美味しいんだ」「もっと積め。レバレッジかけろ」 小口のトレーダーたちが笑いながら、注文していく。 開場した瞬間に、一気に隷価が下落する。 それを心待ちにしていた。 大量の売り注文の中に、買い注文が混ざる。 それをショートポジションのトレーダーたちが笑う。「買え買え。それが俺らの肥やしになる」「金を吐き出させろ」「もっと、もっと買え」 出来高が急増し、開場前にもかかわらず異様な雰囲気を醸し出していた。 快楽市場開場直前――、端末の情報が更新された。 注文を確定して、一息ついたトレーダーが興味なさそうに、状態を確認した。「ってッ! 本気かッ!」 ティッカーコード:RENA-09 アニムスランク指名権を選択「最高だッ! 完全に売り確定だ」「疑似妊娠確率の低いDだな」「取引再開後だ。どの銘柄だってリスクは取らないだろう」 トレーダーたちがさらに追い打ちをかけるように、売り注文を入れようとした、その時。「……おい」 ティッカーコード:RENA-09 アニムスランク指名:B
第二章 第六話 壊れた賭け 第五週四日目――。 玲奈に異変が起こったのは取引休止から七日目の朝だった。 アニムスの子を孕んでから、一週間。 早朝の静かな部屋に、玖段の投影する文字と数字が壁に浮かび上がっていた。 玲奈の身体は一糸まとわず、布団がかけられていた。 意識がなく、昏々と眠り続けている。 玲奈とは反対に、玖段は淡々とレポートを表示していく。<胎体サイズ……5.4ミリメートル><出産開始……>「……んん……」 玲奈の身体がびくりと震える。 意識がないのにもかかわらず、苦しそうにうめく。<RENA-09から胎体が切り離し……成功>「んあッ……」 玲奈の腰がわずかに浮き、ベッドシーツがきしむ。 手でベッドシーツを握りしめる。<出産完了>「んは……ぁ……ッ」 苦しみから解放されたためか、喘ぎ声のような声を出し涙をツゥっと一筋零した。 しばらくすると玲奈の膣口から、黄色いゼリー状のものがニュルリと押し出された。 それはスライムのように柔らかく、半透明の塊となって床に落ちる。 ぬるり、と脈打つように動きながら、ベッド脇の隙間を伝って部屋の外へと滑っていく。 それが消えてしばらくすると、玲奈が荒い呼吸を繰り返したあと、ゆっくりと上体を起こした。<Yes。RENA-09。気分はどうですか?> 掛け布団で乳房を隠しつつ、額に指を当てる。 玲奈は、ぼんやりと玖段が文字を浮かべている壁を見つめる。 髪の毛を右手で撫でつけると、脳が再起動を始めた。「……人生で最悪の目覚めよ……」 自分が
第四週五日目朝――、快楽市場が開場を示す五回の鐘が亡都に鳴り響いた。 開場とともに、チッカーが文字と数字の光を灯す。 ティッカーコード、Pエネルギーの生産量、昨日の隷価終値などが描かれる。 だが、それらは取引可能な銘柄である。 取引休止になると、赤いバツ印がつけられ一目瞭然となる。 ティッカーコード:RENA-09 隷嬢ランク:2 属性:処女 快楽指数:――(疑似妊娠のため取引休止) Pエネルギー生産量:――(疑似妊娠のため取引休止)◇◇◇ 取引休止のリストを見ると、快楽市場にいるトレーダーたちが騒めいた。 疑似妊娠や快楽失神による取引休止は、珍しくもない。 だが、新人銘柄であるRENA-09が取引休止となると――。「RENA-09……、珍しいな。まだ四週だろう?」「相手はDランクアニムス。疑似妊娠確率0.5%に入ったか」 トレーダーは可哀そうなモノを見るように、呟いた。「運が悪かったな」「もったいないな――。市場の玩具から銘柄になりそうなタイミングだったのにな」「ああ……、この銘柄は終わったな。どうするかな」 新人銘柄は小口の投資家たちの絶好の玩具だ。 隷価をわざと乱高下させ、隷嬢が所属するエネルギープラント企業の反応を見るのだ。 大体は無反応であるが。 それを越えて、ようやく取引できる銘柄となる。 このトレーダーたちが、小口の投資家たちが引いたあとから、銘柄として値を付けるのだ。 そこまで至らないと判断した、トレーダーたちはチッカーや自分の端末を見て、好き勝手な言葉を並べる。「取引休止のペナルティは、再開後の始値-20%ダウンだろう? 隷価25JWL/orgだとしても、20JWL/orgになる。大分痛いな」「引きが悪ければ、Dランクでさらに生産量もダウン……。悪い材料しかない。
第四週四日目朝――快楽市場開場前。 玲奈はエネルギープラント――Pエネルギーを産みだすセックスをするホテルに、全裸でベッドの上に座っていた。 シャワーを浴びて埃を落とし、身体は綺麗にした。 だが、心は浮かない。 ――アニマと戦闘をしても、隷嬢としての役割は変わらないわ。――隷嬢として求められているのは、Pエネルギーを生み出すこと。 玲奈が視線をベッドに向けると、白いシーツがかかっている。 どれだけ汚してもいい。 むしろ汚しただけ、価値が生まれる。 そう言わんばかりだ。 はぁっとため息を一つ吐いて、髪の毛を撫でる。 ローションや潤滑ゼリーがベッド脇に置かれていて、それを生々しく思い出させる。「来る日も来る日もセックス、セックス。生で膣内射精とか、どうかしているわ」 だが、それをしなければ、玲奈は金が手に入らない。 壁には光の文字が投影されて、自分の隷価とPエネルギー産出量、快楽指数などが表示され、リアルタイムで変化していく。 いつもと同じ、Pエネルギー生産現場だ。 快楽を感じ、それに堕ちる。 それも今では、隷嬢として生きる玲奈の日常の一部となっていた。 「……最悪」 金のために自分が、知らない男――いや、化け物に股を開き、喘ぐ。 女子高生だった自分なら、きっと軽蔑していただろう。――慣れたわけじゃないんだけどね。 隷嬢として生きるために、割り切った部分だ。 身体を売る――、自分への嫌悪感で吐き気がした。 その感情を、脳内に作った禁断の箱へ、押し込んだ。「気持ち悪い……」――自分も、世界も。 玲奈の瞳の奥に闇が宿る。――後悔も、嫌悪感も今は押しのけて。――わたしの生と性を賭けて……。
第二章 第三話 弱者の理 第四週一日目、夕方――快楽市場閉場後。 玲奈はエネルギープラント区画――ホテルとホテルの隙間の道を歩く。 エネルギープラントはバロック調であり、玲奈の服装はゴシックロリータ風のコルセットドレス――黒を基調として銀があしらわれている――で、異世界の姫にも似た姿と、妙に調和している。 日が出ている時間だが、それもしばらくすると赤に染まり、雰囲気が一変する。「逢魔が時、とはよく言ったものね」 玲奈はそう感想を漏らすと、天を仰いだ。 ある意味で、圧倒される光景だ。 ホテルから縦横無尽に配管が、入り乱れているのだ。「悪く言えば、エネルギープラント工場。良く言えば人工の迷宮ね」 隷嬢がアニムスとセックスすることで得た、Pエネルギーを濾過、抽出する施設へ送る為の配管である。 配管は一室一室から飛び出て、路地裏を通っている。 そこに飛び乗ることができるほど巨大なそれ。 日本ではないと、玲奈に感じさせる。「…………」 再び前に視線を戻し、少しだけ目を瞑る。<Yes。取り出したPエネルギーは快楽だけではなく、憎悪や絶望も混じっています。それらを濾過して、加工してから資源になります。隷嬢の憎悪や絶望から、生まれたのがアニマです> アニマは隷嬢を襲う。 産んだことを憎悪しているのか、あるいは、隷嬢の中に戻ろうとしているのか? それは玲奈にはわからない。「昼と夜が混じる時間のように、快楽と憎悪が混じっている……。隷嬢とアニマもここで混じるわね」 魔は立場によって異なる。 隷嬢もアニマも。――いえ、快楽市場が一番の『魔』かもしれないわね。 隷嬢、アニマ。 それを生み出して、金を取引する快楽市場。「狂っているのは誰かしら?」 隷嬢を生み出したこのシステムか? 隷嬢のPエネルギーから生み出されたアニマか?







